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- 2021/08/27コラム,エアコン
- エアコンの分解洗浄を自分でやる方法とは?クリーニングの手順まとめ
エアコンの吹き出し口から見える黒カビや、エアコンの風に混じるカビやホコリのニオイにお悩みの方は多いのではないでしょうか。
エアコン内部の汚れは、各パーツを取り外して分解洗浄しないとキレイになりません。放っておくと、カビやホコリが原因で家族に健康被害が出たり、電気代がアップしてしまうので注意が必要です。
この記事では、エアコンの送風ファンやドレンパンを取り外し、自分で分解洗浄する方法について紹介します。
ただ、エアコンは精密機械なので感電や故障のリスクがあります。少しでも不安が残る場合は、エアコンクリーニングのプロに相談してください。
エアコンの分解洗浄を自分でやるメリット・デメリット
エアコンを分解洗浄する手順はとても複雑ですが、DIYが得意な方ならできないことはありません。
エアコンの分解洗浄に着手する前に、自分でやるメリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット1.自分の手で隅々までキレイにできる
自分でエアコンを分解洗浄することで、内部にあるパーツを丸ごとキレイにできます。
家電量販店や大手フランチャイズのエアコンクリーニング業者は、エアコンのカバーは外しても、フィルター奥にある送風ファンやドレンパンは外さないことが多いです。
カビなどの汚れは各パーツの裏側にも付着しています。自分で行うことで業者でもできない内部の汚れをキレイに落としきれます。
メリット2.冷暖房効率と除湿効率がアップする
エアコン内部に蓄積したホコリやカビを除去すると、新品時のように風が送り出されるので、冷暖房効率と除湿効率がアップします。
送風ファンが汚れていると、回転の重心がずれてしまい、風量が落ちて異音が発生します。また、フィルターや熱交換器が汚れていると、空気の流れが滞り、余計な電力を使ってしまいます。
分解洗浄することで空気の流れがスムーズになり、除湿効果もアップしますし電気代も節約できます。
メリット3.分解洗浄の料金がかからない
エアコンクリーニング業者に分解洗浄を依頼すると、エアコン1台、1回の清掃で1~2万円はかかります。自分で分解洗浄をすれば、このクリーニング費用はかかりません。
ただ、脚立やドライバーなどの工具類、カビ汚れを落とす家庭用高圧洗浄機などを揃える必要があります。
初期投資はかかりますが、家に複数台エアコンがあり、年に数回清掃するなら元は取れるでしょう。
デメリット1.DIYスキルがないと途中リタイアの可能性がある
自分で分解洗浄するには、多くのネジやパーツ、電飾部分を手順通りに取り外す必要があります。難しいのは、外したパーツを元に戻していく作業です。
送風ファンに傾斜がついてしまえば、異音や故障の原因になります。ドレンパンを定位置に戻せなければ、水漏れの原因にもなります。
手先が器用で、日常的にDIYにチャレンジしている方以外は、プロに任せた方が安心です。
デメリット2.カビやホコリで汚れるし疲れる
汚れることや労力がかかることもデメリットです。ホコリやカビにアレルギーがある場合、マスクやメガネで完全防備しなければなりません。エアコンの分解洗浄は半日以上を要するので、ある程度体力も必要です。
初めてエアコンを分解される方は、内部の汚れの多さにびっくりします。フィルターや熱交換器に付着しているホコリには、ダニの死骸や花粉、髪の毛やフケが含まれます。そして、ドレンパンに発生しているカビはべとべとのスライム状です。汚れることや洗浄作業が大変であることは覚悟しておきましょう。
夏場はエアコンを停止して作業しなければならないので、熱中症にも気を付けましょう。
デメリット3.故障のリスクがある
自分で分解洗浄をすると故障のリスクがあります。分解洗浄によるエアコンの故障はメーカー保証対象外です。電飾の取り付けミス、養生ミスによる漏電など、すべて自己責任となります。壊してしまうと修理が難しい場合も多く、買い替えなどになってしまう場合も多いです。
エアコンクリーニングは精密機械を水で洗浄する危険な作業です。高い場所での作業や、電飾品の取り扱いに不安が残るなら、業者への依頼も選択肢に入れておきましょう。
プロコートは、エアコンで外せるパーツをすべて外し、熱交換器や送風ファン、ドレンパンの裏側まで徹底洗浄します。
蓄積したカビ、ヌメリ、ホコリなどの汚れを除去、自分で分解洗浄をするより確実にキレイにできますので、お気軽にご相談ください。
エアコンを自分で分解洗浄するときに必要なアイテム
自分でエアコンを分解洗浄するとき、必要になるアイテムは以下の通りです。
用意するもの | 用途・補足 |
---|---|
脚立 | 4段(120cm)程度、安定感のあるもの |
ゴム手袋 | 液剤を使うときに使う |
マスク、安全保護メガネ | ホコリ、カビ対策(アレルギーのある方) |
プラスドライバー | ネジ式のアース線を外すときに使う |
マイナスドライバー | 電飾品パーツを外すときに使う |
柄の長さが短いドライバー | ドレンパンを外すときに使う |
中性洗剤 | 内部パーツ洗浄用 |
やわらかいスポンジ | 内部パーツ洗浄用 |
使い古しの歯ブラシ | フィルター清掃用 |
ガムテープ(紙) | 配線やパーツを一時的に固定する |
セロテープ+油性ペン | 送風ファンの方向を記しておくために使う |
ビニール袋 | 取り外した電飾部に被せて水避けにする |
家庭用高圧洗浄機(あればでOK) | 送風ファンやドレンパンのカビ落としに使う |
加圧式散布スプレー(お湯対応のもの) | 熱交換器のカビを落とすときに使う |
養生シート | 熱交換器の洗浄に使う |
バケツ | 熱交換器の汚水受けに使う |
エアコンを自分で分解洗浄する手順
エアコンを自分で分解洗浄する手順を、以下の1~9で紹介します。
作業前に2~3時間「送風運転」しておくと、内部が乾燥するため掃除中のカビ臭を軽減できます。
手順1.エアコンのコンセントを抜いてアース線の端子を外す
感電防止のため、最初にエアコンのコンセントを抜きます。家庭用エアコンは、エアコン本体(室内機)側の電源を抜けば、室外機の電源も遮断されるよう作られています。
次に、コンセント側のアース端子を外します。電源を抜いているので、アース線に電気が流れることはありません。
アース線はキレイに取り外せは再利用できます。傷つけてしまうと300~500円程度かかるため、丁寧に取り扱いましょう。
自分でアース線を外す方法
コンセント側のアース線には、ワンタッチ式とネジ式があります。ワンタッチ式は、カバーを開けると黒いボタンがあるので、ボタンを押しながらアース線を引き抜きます。
ネジ式はプラスドライバーを使います。アース端子のカバーを爪やドライバーで開け、プラスドライバーで中のネジを緩めてください。アース線を取り外し、カバーを閉めます。アース線は、見える場所に束ねてガムテープなどで貼り付けておきます。
手順2.エアコン本体のフィルターと前面カバーパネルを外す
エアコンのカバーを開け、フィルターを外します。
エアコンの前面にあるカバーパネルを取り外します。パネルの付け根部分のストッパーを手前に引っ張り、パネルを開いたまま上に持ち上げれば外せます。
ちなみに、フィルターなど各パーツの洗浄は分解作業が終わってからまとめて行います。
手順3.エアコン本体のルーバーを外す
ルーバーは上下2枚あります。下のルーバーを手で開き、中央部分のはめ込みを手で外します。
ルーバー全体をしならせながら左側を抜き取り、右側のギアが外れる角度(全開or全閉)を探しながら抜き取ります。上のルーバーも同じ手順で外してください。
手順4.エアコンの本体カバーを外す
エアコンの本体カバーは、エアコン右側にある電飾部のカバーを外さないと取れません。
最初に、エアコンの本体カバー前面にある左右のネジを外します。右側のネジを外すと電飾部のカバーを外せるようになります。
電飾部のカバーを外したら、エアコン下部に手を入れて、本体カバーを手前に引っ張ります。本体カバーの下部が少し浮いたら、上部にあるプラスチックの爪を上に持ち上げて外します。
そのまま本体カバーを下側にずらすと、一気に外せます。
手順5.電飾品パーツを外す
エアコンの電源配線を固定しているカバーを外します。
マイナスドライバーで電源配線を固定しているパーツを押しつけ、電飾配線を引っ張り出して外します。押しつけが弱いと、配線の芯が折れてしまうので注意します。
エアコン右側にある細かな電飾パーツ
次に、エアコン右側にある細かな電飾パーツを外していきます。
「イオン発生ユニット」は、ビスを抜けば取り外せます。「ギアボックス」は、右側にある電飾ランプの樹脂パーツを右側に引っ張ることで外せます。
ギアボックスの内部にある、2本のネジを外してください。
熱交換器周りの電装パーツ
熱交換器周りの電飾パーツを外していきます。熱交換器の上部にある「空気を測定する温度センサー」は、センサーを収めている樹脂パーツの下側を手前に引っ張ることで外せます。
エアコンの熱交換器の筒に刺さっている「温度センサー」は、上に引っ張れば外せます。熱交換器と電源ボックスをつなぐアース線も、上に引っ張って抜いてください。
電源ボックス本体
最後に、電源ボックス本体を固定しているネジを外します。横にあるネジは外側から見えないので注意します。
ネジを外すと電飾品パーツがぶら下がった状態になります。ガムテープ等で壁や本体横に固定しておきましょう。このあと、ドレンパンを取り外す際に、電飾品パーツもエアコン本体から取り外せます。
手順6.ドレンパンを外す
ドレンパンとは、熱交換器で発生する結露水を一時的に溜めておく受け皿のことです。エアコンの機種によっては、送風ファンの前後に2つ取り付けてあったり、送風ファンと一体型になっているものがあります。
今回は、送風ファンと一体型になったドレンパンの外し方について解説します。エアコン左側面に、ドレンパンを固定するネジがあるので外します。
次に、ドレンパンの裏側のドレンホースを固定しているネジを外します。ドライバーの柄が長いとネジに届かないため、柄の短いドライバーを使用するのがよいでしょう。
ネジを外すとドレンパンと熱交換器が分離された状態になります。ドレンパンの手前にある送風ファンと、右側の電源ボックス(ガムテープは外しておく)を一緒に下側に抜き取ります。
ドレンパンに結露水が溜まっているとこぼれるため、水平を保ったまま床に置きましょう。
手順7.ドレンパンと送風ファンを分離させる
取り外したドレンパンと送風ファンを分離させます。両方ともカビだらけなので、分けてから洗浄しないと裏側までキレイになりません。
送風ファンの右側にセロテープを貼り、油性マジックで「上(↑)」など印をつけます。逆に取り付けてしまうと振動や騒音の原因となるので注意が必要です。
モーターを固定しているパーツと、モーターと送風ファンを固定しているネジを外すと、ドレンパンと送風ファンを分離できます。
ここで、エアコンの各パーツを取り外す作業は完了です。エアコンのあった場所には、熱交換器のみ残っている状態です。
手順8.各パーツを養生して清掃する
取り外したパーツを、洗浄します。
高圧洗浄機や加圧式散布スプレーを使うため、浴室か屋外に洗浄するパーツを移動させましょう。
送風ファンとドレンパンを自分で洗浄する手順
ドレンパン横にある電源ボックスに、水がかからないようビニール袋をかぶせ、ガムテープ等でしっかり養生します。
送風ファンとドレンパンを水洗いしていきます。カビが落ちないときは、スポンジに中性洗剤を含ませ、やさしく擦り洗いしてください。
家庭用の高圧洗浄機、または加圧式散布スプレーを使い、スポンジでは届かない箇所のカビ汚れを落としていきます。
一般的な家庭用の高圧洗浄機はお湯は使えません。加圧式散布スプレーはお湯が使えますので、充填機の耐熱温度を確認してください。カビ汚れはお湯の方がよく落ちます。
この工程では大量の水を使うため、市販のエアコン洗浄スプレーでは、汚れが落としきれないことがよくわかります。
洗剤残りがないようしっかりと水で洗い流してから、送風ファンとドレンパンをそれぞれ陰干しします。
熱交換器を自分で洗浄する手順
熱交換器は、各パーツをエアコンから取り外す前に、市販のエアコンスプレーなどを用いて洗浄する方法もあります。しかし、この方法では汚れが取りきれないことがあります。
ここでは、各パーツを取り外してから洗浄する手順を解説します。熱交換器は、エアコンが設置してある壁面に残る金属パーツです。洗浄前に市販の養生シートと汚水を受けるバケツをセットします。
養生シートの取り付けは、商品に記載してある手順をよく確認してください。
家庭用の高圧洗浄機か、加圧式散布スプレーで熱交換器の汚れを落としていきます。加圧式散布スプレーはお湯を使いましょう。
バケツにカビが入った汚水がどんどん溜まっていきます。熱交換器から汚れが出なくなったら完了です。
フィルターとプラスチックパーツ(本体カバー・ルーバー)を自分で洗浄する手順
最後に、フィルターとプラスチックのパーツを洗っていきます。
フィルターは表面の汚れを掃除機で吸い取り、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けます。
裏面に返して、スポンジや使い古しの歯ブラシでやさしく擦り洗いしてください。プラスチックパーツも同じように洗います。十分な水で洗い流し、水分を拭いたら風通しのよい場所で陰干しします。
手順9.各パーツを乾燥させてから元通りに組み立てる
洗浄したすべてのパーツが乾燥したら、外した際と逆の手順で組み立てていきます。
取り外したネジは、わかりやすくガムテープやセロテープに貼り付けておきます。順に並べておくとあとで困りません。
分解するときよりも、元通りに組み立てていく方が大変かもしれません。脚立の上でパーツを支えながらネジを回さなければならないため、複数人でやるのもよいでしょう。
まとめ:プロに依頼すれば完璧なエアコン分解洗浄が可能
分解洗浄でエアコンを新品同様にキレイにするには、壁面にある熱交換器も取り外さなければなりません。
ただ、熱交換器を壁面から取り外すには、モンキーレンチ、六角レンチ、トルクレンチ、真空ポンプなど必要な道具が増え、手順も複雑になります。
自分で分解洗浄をするのは大変ですし、故障や事故のリスクもあるので、自信がない人はエアコン内部の分解洗浄はプロに依頼しましょう。
プロコートは、他社がやらない分解洗浄にも対応しています。分解費用の作業料金は基本料に含まれているため、安心して依頼できます。
作業内容に関する質問にも丁寧にお答えしますので、お気軽にお問い合わせください。
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