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2020/04/13エアコン
普段見えないエアコンの内部の状態は?
こんにちは!
プロコートの村上です。

今回は最近埼玉県蕨市で施行したクリーニングを紹介していきます。

今回クリーニンしたエアコンは日立製のスタンダードエアコンです。

こちらのエアコンですが使用時にエアコンから粉のようなものが降ってくるそうです。
エアコンを使っていてそんな得体の知れないものが出でくるのでは安心してエアコンを使えません。

ではエアコンを分解して内部の状態を確認していきます。

エアコン全体を覆っているカバーなどを取り外して送風ファン部分を剥き出しにした写真がこちらです。



送風ファンに白っぽいものが大量にこびりついています。
このこびりついているもの実はカビとホコリが乾燥して固まったものなんです。
よく見ると所々剥がれ落ちた後もあり、お客様が悩まれていたエアコンから出てくる粉はエアコン運転時に回転する送風ファンから遠心力で剥がれ落ちたこのカビとホコリの固まりだと思われます。

では次はドレンパンの状態を見ていきます。



こちらもカビだらけになっていました。

このドレンパンと呼ばれる部品はエアコン内で
発生した水滴を受け止める水受け皿の役目を果たす重要な部品です。夏場に冷房を使うとエアコンから出ているドレンホースと呼ばれる部分から水が流れ出てくるのですがこの水がドレンパンで受け止めているエアコン内で発生した水滴です。ドレンパンは冷房時に水に触れる部分なのでエアコン内でもカビの生えやすい部品の1つになります。このドレンパンの状態は取り外さないと汚れの状態などを確認できず綺麗にするのも難しい部分なのですが、殆どのクリーニング業者はドレンパンを取り外さずにエアコンクリーニングを行います。というのもドレンパンの取り外し洗浄は特殊分解洗浄で高い技術と知識が必要となるからです。メーカーや型番、設置状況によって取り外し手順が違いますし、もし取り外せても正しく取り付けが出来ないとエアコンからの水漏れが起こるなどと分解取り外しにリスクが有るからです。又、ドレンパンを取り外す分ドレンパンを取り外さない場合に比べてると分解、組み立てに時間がかかります。このような理由からドレンパンを取り外さないクリーニング業者が多いのです。ですが、プロコートでは徹底洗浄に拘っており、ドレンパンに汚れを残さないためにドレンパンが取り外し可能なエアコンは取り外しての洗浄をさせて頂いております。

では、それぞれエアコンクリーニング専用の洗剤とエアコンクリーニング用にカスタムした高圧洗浄機を使って丁寧に洗浄をしていきます。

洗浄後の写真がこちらです。

送風ファン部分



ファンに大量にこびりついていたカビとホコリの固まったものがクリーニングでバッチリキレイに取り除かれました。

ドレンパン



こちらもカビだらけだったのがピカピカになりました。

そしてこちらがクリーニングの際にエアコン本体から出てきた汚水です。



ドロドロな真っ黒な汚水が大量にエアコンから出てきました。


エアコンは冷房を使用する際お部屋の空気をエアコン内に取り込み内部で冷却し送風口から冷風を出しています。この空気を冷却する際にエアコン内部では水滴が発生しています。この水滴は外部に排出されるのですが湿気は残ってしまいます。この湿気がカビの原因となっているのです。そして、エアコンは冷房を使用する時間が長くなるとその分エアコン内部に結露がついている時間が長くなり、より多くのカビが生えてしまいます。さらにエアコンは全体がカバーに覆われている為、内部が汚れているかどうか確認しづらくなっているので、見た目がキレイなエアコンでも内部はカビだらけということもあるのです。そして、エアコンが汚れているのに気付くのは大抵がなんらかのトラブルが怒ったり見える部分までカビの繁殖が進んでしまってからのことが非常に多いです。
さらに、カビが生えたままのエアコンを使うとエアコンから部屋中にカビをばら撒いている状態となります。そのカビを吸い込むと『咳』がでるようになったり、場合によっては『アレルギー性鼻炎』、『呼吸器系疾患』、『肺炎』などの病気になってしまう場合があります。
ですのでエアコンは使用頻度に合わせて定期的にメンテナンスとしてクリーニングしていただく事を強くお勧めしています。

クリーニングの目安としては使用頻度の高いエアコンは1年に1回はクリーニングしていただく事をお勧めします。又、使用頻度が低いエアコンの場合でも3〜4年に1回はクリーニングをしていただくことをお勧めします。

今回お客様が悩まれていたエアコン運転時に降ってくる粉ですが分解した際のエアコンの内部の状態、クリーニングした事で粉が出なくなったことからも原因はエアコン内部の汚れであったと考えられます。
そうなると、エアコン内部にカビを生えなくすれば良いと皆さん考えられると思いますが実はエアコン内部にカビを生えなくする事は不可能なのです。というのもエアコンは冷房を使うと内部に必ず水滴が発生してしまいます。水滴は外に排出されるのですが湿気はエアコン内部にのこってしまいます。この湿気がカビの原因になってしまうのでエアコンを使用する以上はの構造上カビの発生は止めることができないのです。
ですがカビを生えにくくする方法はあります。
その方法の1つが冷房を使用した後はエアコンの内部を乾かす事です。比較的新しいエアコンは冷房を切った後しばらく生温い風が出てくると思います。これは内部クリーン運転と呼ばれる機能で冷房でエアコン内部に発生した水滴を送風運転で乾かしカビの発生する時間を少しでも短くする機能なのです。エアコンを止めたのにまだ動いている、と止めてしまう方も多いのですが出来るだけ自動的に止まるまで動かして頂いた方がカビの発生する量を抑えることが出来ます。
2つ目は防カビコーティングをしていただくことです。エアコン内部は非常にカビの生えやすい場所ですが、今回のようにクリーニングでキレイにした後にエアコン内部をコーティングする事でカビの生えにくい環境にする事が出来ます。この防カビのコーティングですがプロコートでは赤ちゃんやペット達に影響の無い安全高級な物を使用しておりますのでお気軽にご相談ください。

又、お家でのエアコンのお手入れの方法もよく聞かれます。お家で出来るお手入れとしてはフィルターのお掃除が挙げられます。使用頻度が高いエアコンはスタンダードタイプ(お掃除機能が無いタイプ)で2〜3週間に1回を目安にお掃除してあげてください。その際の注意点としてはフィルターをゴシゴシと擦らない事!ゴシゴシと擦るとフィルターが痛んでしまうからです。
送風ファンを割り箸などの棒を使って掃除してもいいですか?との質問も頂きましたが送風ファン部分はお客様自身でお掃除する事はお勧めしません。確かに棒などを使えば届きそうではありますがこの際少しでも失敗するとテコの原理で送風ファンの羽が割れてしまうからです。(実際に棒を使って掃除したら送風ファンを割ってしまったエアコンを見ております)
送風ファンにはたくさん羽がついているので一枚ぐらい割れても大丈夫そうに見せますが、送風ファンは回転の際に振動が起こらないように精密に計算された上で製造されています。ですので1枚羽が割れただけでもそのバランスが崩れてエアコンが異常振動を起こしカタカタと音が鳴るようになったりとトラブルの元になるのです。
ですので送風ファンなどは棒などを使ってお客様自身でお掃除するのではなくプロのクリーニング業者に洗浄を申し込まれる事を強くお勧めします。


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