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- 2021/08/20コラム,エアコン
- 水垢が取れない理由とは?鏡や浴槽、シンクの水垢汚れを落とす方法
お風呂の浴槽や鏡、キッチンシンクの取れない水垢汚れに悩まされている方は多いのではないでしょうか。
カラカラに乾いた白い塊の水垢の正体は、水道水のミネラル分が固まったものです。魚のウロコのように見えることから鱗状痕(りんじょうこん)とも呼ばれています。
水垢汚れは、家庭用のお風呂用洗剤や台所用洗剤では落としきれない汚れです。この記事では、なかなか取れない水垢汚れの特徴を説明するとともに、手強い水垢を落とす方法を紹介します。
水垢汚れが取れない理由とは?
取れない水垢汚れを効率よく落とすためには、水垢そのものの性質や特徴を知っておくと良いです。
水垢の成分や水垢が発生する経緯、場所による水垢の成分の違いについて解説します。
水垢の成分
水垢は、水道水の中に含まれるミネラル成分、主にカルシウム・ナトリウム・マグネシウム・カリウムなどが固まったものです。
キッチンや浴室、トイレなどの水回りで残った水が蒸発し、ミネラル成分だけ残ると、白い塊となって取れない水垢汚れになります。
水道水に含まれるミネラル含有量は地域によって異なり、関西より関東の方が多い傾向にあります。日本国内で最も水が硬いのは千葉と埼玉で、場所によっては硬度100mgを超えます。
参考URL:東京大学大学院総合文化研究科・教養学部「あなたの水道水、「硬さ」調べました~日本全国水道水の硬度分布~」
このほか、地下水や温泉水を使っている地域は、水道水に比べより多くのミネラルが含まれているので、頑固な水垢汚れに悩まされることが多いです。
水垢以外の成分が混ざって複雑な汚れに
キッチン、浴室、トイレなどの水回りは、水垢以外の汚れも入り混ざっています。
水垢の主成分は石灰(酸化カルシウム)であり、それ自体は不衛生なものではありません。アルカリ性で酸に溶ける性質を持つため、クエン酸が有効です。
これに対し、油汚れや手あか、皮脂汚れは酸性なのでアルカリ性の洗剤を使います。材質によっては洗浄力の強い洗剤が使えない場合もあり、場所や汚れの種類によって清掃方法を変える必要があります。
取れない水垢汚れのお掃除をする前に気を付けること
取れない水垢汚れを落とす前に、注意しておきたいポイントがあります。
大理石や御影石は酸に弱い
大理石や御影石は、酸に弱い性質を持つため、水拭きか中性洗剤を使うのがよいです。大理石は主成分が炭酸カルシウムなので、アルカリ性にも弱いです。
酸性洗剤がしみこむと、ツヤが消えてシミができます。石には無数の小さな穴が開いているため、洗剤が入り込むとカビや菌が増殖する原因にもなります。
注意書きなどに弱アルカリ性の洗剤が使えると記載してあっても、念のため薄めてから使用するようにしましょう。
酸性とアルカリ性の洗剤を同時に使わない
酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜて使用すると、有毒な塩素ガスが発生する可能性があります。
健康に悪影響を及ぼす恐れがあるため、同時に使用するのは絶対に避けましょう。
同じ場所で酸性、アルカリ性の洗剤を使う場合は、片方を完全に水で洗い流してから、もう片方の洗剤を使用するようにします。
コーティングに配慮する
キッチンシンクや浴槽、トイレなどは、汚れの付着を防止するため、表面にコーティング加工が施されています。水垢が取れないからと自己流で削ったり擦ったりしてしまうと危険です。
水回りは耐水性が命なので、コーティングにキズを付けないよう注意しましょう。隙間から水が浸入してしまうと、腐食してしまう可能性があります。
【場所別】なかなか取れない水垢汚れの特徴と取り方
キッチン、浴室、トイレに付着する水垢汚れの特徴と、それぞれの取り方について解説します。汚れの傾向がわかれば、取れない水垢にも対処できます。
キッチンシンク
キッチンシンクについている汚れは、水垢(アルカリ性)、石けんカス(主に酸性)、油汚れ(酸性)の3つです。
アルカリ性と酸性が入り混じっているため、重曹とクエン酸を使い、2段階に分けて取れない水垢に対処します。
重曹とクエン酸を使った水垢汚れの落とし方
用意するもの
- 重曹ペースト(重曹大さじ2、水大さじ1)
- ホットクエン酸液(クエン酸小さじ2〜3、40℃前後の湯200ml
- ゴム手袋
- 洗面器(バケツ)
- マイクロファイバークロス
- キッチンペーパー
- ラップ
- タオル(水気拭き取り用)
手順
- 石けんカスと油汚れを落とすため、重曹と水を混ぜて重曹ペーストを作ります。混ぜすぎずに粉っぽさを残すとよく落ちます。
- ゴム手袋を装着してからキッチンシンクに重曹ペーストを塗布します。マイクロファイバークロスで一定方向に向かって擦り、最後に洗い流します。
- 水垢をクエン酸パックで落とします。洗面器にクエン酸と湯を入れてクエン酸液を作り、キッチンペーパーを浸します。
- 水垢で白く汚れた部分にキッチンペーパーを塗布し、乾燥防止に上からラップをかけます。1時間程度放置してください。
- キッチンペーパーとラップを取り除き、洗ったマイクロファイバーで全体を擦り洗いします。最後にタオルで水気を完全に拭き取ります。
お風呂の浴槽
お風呂の浴槽に付着する汚れは、皮脂や湯垢などの汚れが混ざっています。
浴槽の材質によっては、酸やアルカリで変色したり、コーティングが剥がれることがあるため、市販されている浴室用洗剤は中性タイプが多いです。
ここでは、粉石けん(弱アルカリ性)を使います。脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムといった天然由来の界面活性剤を主成分としており、商品の成分欄には「純石けん分」と記載されています。
※大理石や木材など、デリケートな材質の浴槽には、中性洗剤やメーカー推奨の洗剤を使用してください。
粉石鹸を使った水垢汚れの落とし方
用意するもの
- 粉石けん大さじ1
- 湯(30〜40度のぬるま湯)1L
- ゴム手袋
- 掃除用スポンジ
- 洗面器(バケツ)
手順
- ゴム手袋を装着し、洗面器に粉石けんと湯を入れ、もこもこと泡立つまで混ぜます。
- 泡をすくい、浴槽にまんべんなく塗布してください。30分程放置します。
- スポンジで円を描くように擦ります。コーナー部分や排水付近は特に念入りに。
- 1度全体を水で流し、ザラザラが残っていたら再度擦り洗いをして完了です。
洗面台や浴室の鏡
鏡に付着する汚れは、水垢とシャンプーや石けんが飛び散った石けんカスです。中性洗剤で石けんカスを落としてから、取れない水垢に着手します。
鏡の鱗状痕を削り取る研磨剤など市販されていますが、鏡の表面を傷つけてしまう可能性があるため、ここではクエン酸と湯の力でじっくりと汚れを落としていきます。
クエン酸液を使った水垢汚れの落とし方
用意するもの
- クエン酸小さじ2〜3
- 湯(40℃前後)200ml
- タオル(水気拭き取り用
- ゴム手袋
- 洗面器
- キッチンペーパー
- ラップ
- マイクロファイバークロス
手順
- クエン酸液を作ります。ビニール手袋を装着し、洗面器にクエン酸とお湯を入れて軽く混ぜてください。
- 鏡の水気をしっかりと拭き取り、クエン酸液にキッチンペーパーを浸して、鏡に貼り付けていきます。上からラップを重ね、1時間程度放置します。
- キッチンペーパーとラップを剥がして、マイクロファイバークロスで水垢汚れを擦ります。最後に全体を洗い流して完了です。
トイレの便器
トイレの汚れは、酸性とアルカリ性両方の洗剤を使い分けます。
便器の白いザラつきは水垢(アルカリ性)、黄ばみは尿石(アルカリ性)、黒ずみはカビ(酸性)です。
洗剤を混ぜて使うのは危険なので、2段階で掃除します。
1.酸性洗剤で水垢汚れを落とす
用意するもの
- トイレ用酸性洗剤(サンポールなど、お酢・クエン酸で代用可)
- ゴム手袋
- トレブラシ
- 灯油ポンプ(灯油を移し替えるときに使う道具)
- バケツ
手順
- 最初に便器の中の水を抜きます。水が溜まった状態だと液剤の効果が薄れ、水はねも危険です。灯油ポンプの吸い込み側を便器に入れ、放出する方をバケツに入れます。ポンプを動かし、トイレの水をバケツに移動させてください。
- ゴム手袋を装着し、酸性洗剤を便器全体にかけます。トイレブラシを使って便器のふちなど磨き残しがないよう擦ります。
- 汚れが残っているときは30分程放置して、再度トイレブラシで擦ります。最後にしっかりと水洗いして完了です。※トイレブラシもしっかりと水洗いしてください。
2.アルカリ洗剤で黒ずみやカビが汚れを落とす
用意するもの
- 塩素系漂白剤(トイレハイターなど)※便器用
- 中性洗剤(トイレマジックリンなど)※タンク用
- トイレブラシ
- 使い古しの歯ブラシ※タンク用
手順
- 酸性洗剤を完全に洗い流してから着手します。
- 便器のふち裏に塩素系漂白剤をかけて、2~3分待ちます。便器全体にも塩素系漂白剤をかけ、残った黒カビが確認できればトイレブラシで擦ります。
- タンク内部にカビが発生しているときは、フタを開けて、内部に中性洗剤をスプレーします。
- 使い古しの歯ブラシで擦り、コップ一杯程度の水ですすいで完了です。
取れない水垢汚れはプロのクリーニングで
水垢汚れは簡単に取れるように見えて結構手間ですし、薬剤を間違うと傷んでしまうかもしれません。ハウスクリーニング業者に依頼するという選択肢もあります。
毎日欠かさずお手入れするのは大変
水分が残らないよう毎回拭き取れば、水垢汚れは防止できます。ただ、毎日欠かさずお手入れするとなると大変です。
家中同じ水道水を使っているため、浴室の鏡や壁に水垢汚れが見つかれば、キッチンやトイレにも水垢は発生しているはずです。
長時間経過した水垢汚れはなかなか落ちないため、プロのハウスクリーニング業者に依頼しましょう。一度汚れをリセットすることで、こまめな掃除をするきっかけにもなります。
取れない汚れを落とす労力は相当なもの
こびりついた水垢を落とすのには、数時間かかることもあります。水回り全部を掃除するとなると、その労力は相当なものです。
家庭でクエン酸や重曹を駆使しても落としきれないときは、プロの技を利用するのが早道です。
たった1回のクリーニングで、キッチン、浴室、トイレが美しくよみがえります。自分の時間が確保できますし、何より完璧な仕上がりが期待できます。
まとめ:取れない水垢汚れはプロにリセットしてもらう
毎日使うキッチン、浴室、トイレは、掃除の悩みが尽きない箇所です。水垢汚れは手強く、頑張って掃除してもなかなか取り切れません。
とくに、浴室やキッチンシンクの水垢汚れは家庭で落とすのは難しく、無理に擦れば傷がついてしまうこともあります。水廻りの水垢、そして鏡のウロコ汚れを除去するには、専門の知識・技術が必要です。
プロコートはクリーニングの専門業者です。専用の溶剤で固着部分を柔らかくし、プロの技術で研磨することで、新品の輝きを取り戻します。
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